公益社団法人 神戸新聞厚生事業団

− KOBE SHIMBUN WELFARE FOUNDATION OFFICIAL WEBSITE −

事業案内

Outline

私たちの仕事が地域社会の発展に貢献し、
よりよい未来へ繋がると信じて。

神戸新聞厚生事業団は青少年に対する奨学金の給付、障害者、高齢者、児童・母子福祉団体及び難病患者団体、
並びに事故・災害被災者に対する支援を行うとともに、
主に社会的弱者のスポーツ・野外活動、文化・芸術の振興を図ることにより、地域社会の健全な発展に寄与します。

天文台北館
奨学金給付事業
 自然災害などで家庭が経済的に困窮した高校生を対象とした「くすのき奨学金」と、神戸市内の私立高校に通う生徒を対象とした「ひまわり奨学金」を運営しています。
天文台南館
障害者団体・福祉施設などへの
支援、助成事業
 障害者団体や児童・母子家庭支援施設などの活動を後援したり、助成金を出したりして支援しています。
貸出望遠鏡
事故・自然災害救援事業
 大事故や近年多発する大地震、豪雨などの自然災 害による被災者、被災地の復旧・復興に向け義援金 を集め支援します。
宿泊施設
スポーツ・文化・芸術振興事業
 青少年や主に障害者のスポーツ、創作活動などを推進するため、大会や発表会を後援し、備品やメダル・賞状の提供や運営費などの助成を続けています。
レストラン
主な主催事業
 手話への理解と普及を願って開催する「こうべ手話フェスティバル」、福祉の現場で働く人を顕彰する「ひょうご 福祉の現場 若手リーダー賞」、障がい者のみなさんに釣りの楽しさを知っていただく「みんなで海釣り―障害のある人の体験講座」などを主催し、笑顔のあふれる社会を目指します。

2つの奨学金事業

 「ひまわり奨学金」と「くすのき奨学金」があります。
「ひまわり奨学金」は、神戸市内の私立高校に在学する経済的に恵まれない生徒に支給する奨学金です。
「くすのき奨学金」は、自然災害などで家庭が経済的に困窮した近畿の高校生を対象にしています。

ひまわり奨学金
ひまわり援助金

 保護者のリストラや交通事故死などによる経済的理由で就学困難になった神戸市内の私立高校生の就学支援のための奨学金制度です。2002年、神戸市職員労働組合から200万円の援助を受け、当団も援助金を出してスタートしました。当初は3年間の限定支援の予定でしたが、経済的に困窮する家庭などから支援続行の要望が強くあり、現在も継続して支給を行っています。 2003年度からは、神戸市社会福祉協議会も参画、240万円の支援金を受け、三者共催で運営しています。

 奨学金の支給額は月額1万円で、返還義務はなく、連帯保証人は不要。毎年度の定員は40人。個人での申請は受け付けできません。学校推薦が原則で、 各学校長からの申請とし、学校事務局を通しての対応となります。今後、授業料など私学高校生の負担の緩和があった場合などは、制度の見直しを図ります。ひまわり奨学金の支給決定は、選考委員会で判断します。

くすのき奨学金
くすのき奨学金

 1995年の阪神・淡路大震災で保護者を亡くし、経済的理由で就学困難となった高校生を支援するため創設された「くすのき基金」。歳月を経て適齢の対象者がなくなったため、2011年度の募集から「くすのき奨学金」に名称を改め、東日本大震災で近畿圏に移住し2府4県の高校に通う生徒を対象としました。今後、大規模自然災害が発生した場合など、新たな支給対象者として検討します。

受給資格

  1. 学校教育法第6章の高校(全日制)の生徒を対象とする
  2. 学校長の推薦・承認を得た生徒で、学校を通しての申請とする(個人での申請は認めず、学校長の推薦状が必要)
  3. 近畿2府4県の高校に通う生徒(当団認定の入学確定者を含む)
  4. 当団が判定する災害支援条件を満たす生徒
  5. くすのき奨学金選考委員会で承認された生徒

受給条件

  1. 月額1万円の支給
  2. 年間10人を対象の上限とする
  3. 支給基本期間は3年間(高等専門学校の場合は5年)の支給とする
  4. 返済は不要
  5. 毎年申請とし、継続の場合もその都度書類提出とする
  6. 校則違反により停学・退学処分を受けた生徒の支給は打ち切る
障害者福祉団体等に対する助成事業

障害者団体、福祉施設などへの支援、
助成事業

 社会的弱者の福祉向上のため、障害者、難病者、高齢者、児童養護、母子家庭支援施設などの各団体が対象。運動会、研究発表会など意義のある行事と認定した場合は後援したり、開催に伴う諸経費の補助をしたりします。

応募要領と申請用紙はこちら

自然災害、大事故などによる被災・
被害者の支援

 近年多発する大地震、豪雨災害などで甚大な被害を受けた被災者、大事故による被害者、それらの地域の復旧・復興を支援します。また、交通遺児を見守る会などにも毎年、助成金を出しています。 災害や事故発生後、規模の大きさや被害の程度などを検討。支援が必要と判断した場合は、神戸新聞社・ラジオ関西・サンテレビジョンにも呼び掛け募金活動を展開します。集まった義援金は現地の義援金配分委員会や被災者支援団体などに送ります。

障害者福祉団体等に対する助成事業

スポーツ、文化・芸術活動の振興事業

 青少年や主に障害者のスポーツ、野外活動、創作活動を推進するため、各団体の大会や発表会を後援し、地域社会の健全な発展に寄与します。各種スポーツ大会開催時の備品やメダル・賞状の提供、文化・芸術に関する発表などに伴う会場費、運営費の助成をします。

主な主催事業

「こうべ手話フェスティバル」

 手話への理解と普及を願い、当事業団とNPO法人神戸ろうあ協会、神戸市手話サークル連絡会が実行委員会を結成。2019年8月に神戸新聞松方ホールで初めて開催しました。メーンはろう者も聞こえる人も参加できる手話スピーチコンテスト。事前審査会を通過した高校生以下と一般の部で本選を競いました。当日は600人を超える入場者があり、「手話の練習の成果を発揮できる場所ができて良かった」などと、ろう者のみなさんや福祉関係者からも高く評価していただきました。20、21年はコロナウイルス感染拡大防止のため中止となりましたが、22年は11月に無観客で開催しました。

「ひょうご 福祉の現場 若手リーダー賞」

 福祉の現場で働く人たちの励みになればと、今年、2020年に新たに創設しました。応募資格は、兵庫県内の福祉施設・団体(高齢、児童・母子、障害、保育、難病など)や社会福祉協議会で働く若手職員。年齢は問いません。ただし正規、非正規を問わず通算10年以上福祉の仕事に携わった経験があること。自薦、他薦で公募します。被表彰者は毎年3人(上限)とし、各人には賞金20万円と表彰状などを授与。神戸新聞紙上、同電子版でその活動などを紹介し顕彰します。第1回は高齢者施設で働く30歳代の2人が受賞。21年の第2回はコロナ禍に配慮し、オンラインで審査し3人の受賞者を決めました。22年の第3回は、3人が受賞しました。

「みんなで海釣り-障害のある人の体験講座」

 京都新聞社会福祉事業団との共催。毎年秋の1泊2日の恒例行事として、近年は京都府宮津市の桟橋を会場に実施しています。京都、神戸でそれぞれに公募し参加者を募ります。初日は釣り方や救命胴衣の付け方などの講習を受け、翌日の本番に備えます。大勢のボランティアスタッフらに支えられ、クロダイやカサゴなどを釣り上げます。当事業団職員も同行しますが、毎回、保護者の皆さんから「子どもが生まれて初めての釣り体験ができて本当に良かった」といった感謝のお手紙をいただきます。2020~22年の3回は、コロナ禍で中止を余儀なくされました。

「ひょうご福祉事業所フェスティバル」

 1955年、神戸で開催した「なべの会」は、その後「著名芸術家と名士作品展」と名を変え、歳末助け合い募金を兼ねたチャリティー美術展として展開。加古川、姫路の会場での収益を合わせた浄財は、県内の福祉施設や障害者団体などに分配してきました。しかし、近年、収益の伸び悩みが続いたため、20年をもって全会場とも中止としました。
 その後継事業として21年末、神戸ハーバーランドのスペースシアターで実施したのが、「ひょうご福祉事業所フェスティバル」でした。コロナ禍で販売機会が減少し、窮地にあった県内各地の福祉事業所・作業所を応援するのが目的で、手作りした製品や農産物などを展示・販売していただくイベントです。フェスの広域的なPRを図り当事業団の経費を削減するため、兵庫県、神戸市、同市社会福祉協議会のほか障がい者団体などに呼び掛け実行委員会(委員長は高士薫前理事長)を結成しました。参加団体は公募し、事前説明会を実施した上で12月11、12日の土日に実施。11日は33団体、12日は35団体が出店、入場者は11日が1048人、12日1111人と予想を上回るにぎわいとなり、参加事業所や福祉関係者らから好評を得ました。
 22年も第2回の実行委員会を結成、12月9、10日に開催しました。